のっちゃんの攻城手記−信州松代城


第九回目は「信州松代城」を紹介します。

松代城は長野県の長野市にあり、長野盆地の南側に位置します。
松代城は築城当時は海津城と呼ばれ、武田信玄が上杉謙信との戦いの備えるために 築城したお城です。
今はすぐそばに上信越自動車道の長野ICが出来たので、車で行きやすいお城です。
松代は武田信玄が築き、江戸時代には真田家が治めたお城で、 近くには川中島古戦場もあり、歴史ファン必見です^^。

街なかにあるお城なので、準備は何も必要ありません。
城下町には真田邸や真田宝物館、文武学校など往時の風情を残す建物が残っており お城攻めの後は城下町散策の方に時間を取って頂きたいですね。

【松代城紹介】
信州をほぼ手中に収めた武田信玄が上杉謙信との戦いの備えるために、 1560年に築城の名手である山本勘助に命じて築城させたお城です。
初代城主は武田24将のひとりである高坂弾正と言われています。
松代一帯は、犀川と千曲川に挟まれた穀倉地帯で、川中島四郡とも呼ばれていました。
お城のある場所は松代城は、三方を山に囲まれ千曲川を天然の堀とした平城といえど堅固な城であった。
また、三日月型の堀や馬だしは武田家のお城によく見られ、甲州流軍学の流れを組むものと思われる。

1622年には真田信之が上田城から10万石で移り、以降明治まで真田氏10代が城主として治めました。
明治になり廃城になった後はわずかに石垣の一部が残るのみでしたが、1995年より復元工事が始まり 2004年に櫓門・木橋・石垣・土塁・堀などの修理・復元を終え一般公開されています。

【攻城手記】
上信越道長野ICを降りて、5分程度走らせると松代に街に着きます。
長野電鉄の松代駅のすぐ後ろに松代城があるんですね。
駐車場を探しつつうろちょろ。とにかく道が狭いですよ。
(城下町だからしょうがないと一人つっこみ。)
結局来るときに、松代城北駐車場に車を止めることにしました。
駐車場は城下町からは、お城と駅を挟んで反対側になります。
ちょうど現地案内図の下側のお堀端あたりでしょうか。
ですから、すぐにお城攻めに取りかかれます。
このお城は街のなかにあるから、カメラと財布だけ有れば準備はなにもいりませんしね。

写真:01.現地案内図


駐車場を後にして、お堀を越えて二の丸に入ります。
(ちなみに築城当時はこのお堀の場所に千曲川が流れていたんですね。)
復元された二の丸から、北不明門を眺めます。

写真:02.二の丸から北不明門を望む


この門。外から見ると単なる櫓にしか見えません。
まさに名前通りの不明門。
ちょっとしたこんなことも城攻めの醍醐味。
(ほんとは、事前に調べておくとベターなんですがねぇ。)

本丸に突入し、天守台を望む。

写真:03.天守台


写真:04.天守台から本丸内を望む


天守台の石垣はかなり古いものの様ですね。
実際にはこの上に天守閣は無かったようですが。

正直、10万石のお城にしてはかなり規模が小さいと感じた。
お城の規模は築城当時から変わっていないとのこと。
(普通は拡張工事して規模が大きくなるんだけどねぇ。)
これも外様で有るが故に幕府から善光寺の普請などの公共事業を幕府からたびたび命じられたり、 城のすぐそばを通っていた千曲川がたびたび洪水を起こしたため城下町にも被害が出たらしい。
千曲川の川筋を変えるなど治水工事も財政難に拍車を掛けたのかなぁ。
外様だから幕府への遠慮もあったのかなぁ。
  真田家は2代将軍秀忠公に嫌われたしねぇ。
(この逸話については、今度上田城攻城記を書くときにでも・・・。)
こんな変なことを考えながら、大手門の方に進みます。

写真:05.復元された太鼓門と橋


大手前の太鼓門もきれいに復元されています。

写真には有りませんが、お城の東側にある東不明門。土塁のなかに埋められている埋門 北不明門の虎口。などなど小さいお城ながら見所がいっぱいです。

とは言いながら、正直小さなお城です。
城攻めにはそんなに時間はかかりません。
残りの時間は、城下町散策を行うことにしました。
真田邸、宝物館、文学学校の共通件を購入し城下町散策。
真田邸の写真を載せておきますね。

写真:06.真田邸


写真:07.真田邸庭


この城下町とにかくい〜いです。
い〜い感じで時間が流れているって感じの街です。
絶対お勧めです。
上記の他にも見所いっぱいです。
(ボキャブラリが無くて表現できません;;)


【まとめ】
本丸以外の遺構は市街地化によりほとんど残されていないが、 復元事業により生まれ変わった松代城は興味深い。
また、城下町散策や川中島古戦場などの観光もつよくお勧め。
(松代城の復元工事が完成してからもう一回訪れたいお城です。)




【メモ】

・交通アクセス
所在地: 長野県長野市松代町松代
鉄 道: 長野電鉄屋代線松代駅からすぐ。
長野駅善光寺口バス乗り場から松代行き下車すぐ。
車  : 上信越自動車道 長野ICからすぐ。
駐車場: 松代城北駐車場を利用。

・入場料:無料 9時〜17時(入場16時30分)

・近くの見所
真田邸: 江戸時代末期に、松代藩9代藩主・真田幸教が母お貞の方のために隠居所としてたてたものです。
小堀遠州の流れをくむと言われる庭園が美しい。
真田宝物館: 真田家家宝の武具、調度品などを所蔵。
文武学校: 8代松代藩主・幸貫が安政2年(1855)に開校した藩校。
※3館共通入場券がお得。
八幡原史跡公園: 川中島古戦場。武田信玄と上杉謙信の一騎討ち像が有ります。
松代大本営跡: 第2次世界大戦の末期、軍部が本土決戦最後の拠点として堀抜いた大本営跡。


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Text & Photo by Y.No


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